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セキュリティ対策自己宣言一つ星を詳しく見ていく(2/5)

2020年8月24日 | セキュリティ

セキュリティ対策自己宣言一つ星シリーズ。前回は「OSやソフトウェアは常に最新の状態にしよう!」を見ました。2回目は「ウイルス対策ソフトを導入しよう!」を見ていきます。

ウイルス対策ソフトを導入しよう!

自己宣言一つ星には5つの項目があります。

  1. OSやソフトウェアは常に最新の状態にしよう!
  2. ウイルス対策ソフトを導入しよう!
  3. パスワードを強化しよう!
  4. 共有設定を見直そう!
  5. 脅威や攻撃の手口を知ろう!

この記事では2つ目を見ていきます。「ウィルス対策ソフトを導入しよう!」ということで、なんだかお金がかかりそうです。しかし、これも前回同様、お金をかけずに対策できる範囲があります。

Windowsの場合

最新のWindows 10の場合、標準搭載の「Windows Defender」がとても優秀なソフトです。昔は「無いよりマシ」といった扱いでしたが、現在では「数あるウィルス対策ソフトの中でも最も優秀」と言われるほどに性能が強化されました。

Windowsはインターネット黎明期からウィルスと戦っていました。「Windowsはウィルスに弱い」というイメージが付きまとっており、ウィルス対策ソフトを必ず購入せよということが良く言われていました。それがついに、Windows 10になって「標準ソフトが最も良い」と言われるまでになったのです。

ですので、通常であれば「Windowsを最新化していればウィルス対策ソフトも入っている」ということになります。

「通常であれば」と保留したのは、パソコン購入時に別のウィルス対策ソフトがインストールされている場合です。その場合、Windows Defenderは機能停止されており、また「1年間だけ無料でその後は有料」ということが多いです。
「1年経ったパソコンは、場合によっては対策できていない」ということになります。

今あるパソコンがどうなっているかについては、Web検索すると手順がたくさん出てきます。しかし手順がやや難しいので、分かる人に見てもらったほうが確実です。

どうやって徹底する?

前回同様、ウィルス対策ソフト導入も徹底する必要があります。これもSCCMなどの中央管理サーバを用意するのが最も強固ですが、お金と手間がかかります。5~10台程度であれば、前回同様に管理台帳を作って手作業で見ていっても大丈夫でしょう。

前回と異なるのは、ウィルスが検知された場合です。警告メッセージが出ますので、そのとき取るべき手順を全員が知っておく必要があります。中央管理サーバがあれば検知された際にシステム管理者がリアルタイムに知ることができますので、何かあった際も確実な対応ができます。
システム管理者がいなければ中央管理サーバがあっても運用できませんので、簡便な手順を用意するほうが現実的になります。

Mac・スマホの場合

Macにも「ランタイムプロテクション」などOS標準のセキュリティ対策はあるのですが、「ウィルス対策ソフト」ではないのでセキュリティ対策自己宣言としてはやや不正確な面があります。とはいえ、Mac標準で防御する仕組みは用意されていますので、それらを正しく用いていれば問題ないと言えるでしょう。
MacはApple社しか販売していませんので、購入時に別のウィルス対策ソフトがついてくるということも考えにくいです。ただし、機能が停止されているなどは考えられますので、やはり分かる人に「正しく設定されているか」を見てもらうのが確実です。

スマホも同じようになります。標準の対策はあるものの、正しく設定されているかを見てもらうのが確実です。